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アイデンディティ?

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徳之島の生活
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前回のブログで書いたけど、徳之島関係の話で講演してきた。
講演に関しては、当初想定していた規模を大きく上回っており、ビビって頭が真っ白になってた。
なので、自分が何を話したかも覚えていないので、とりあえずその報告はなしの方向でお願いしまする。

僕はあまり他の人が話さないであろう、というか僕以外には話せない、フロアであった出来事について話す。
まぁ、僕の性格的なものなのか、こういう会話の中に面白いものを見つけちゃったりするんだよね。

で、何が面白かったかと言うと、僕は講演の傍らでロビーで徳之島の関係者の方と個人的に交わしていた話。

どうも僕と話していた話していた人は、徳之島で生まれて育ったわけではなくて、両親が徳之島の人間でご自身はずっと東京で育ってきたとのこと。
徳之島には数回しか行ったことがないらしい。
で、「将来的に徳之島に住みたいのか?」って聞くと、「住みたい」という回答だった。

その時は「へー」と言って流しちゃったけど、これ、後から考えるとすごい不思議な話。
徳之島の存在すら知らない人は、徳之島への移住を考えることはないわけだけど、その人が徳之島を知った経路は簡単。
両親から徳之島について聞いた確率が9割、そうじゃなくても両親周辺から聞き知ったと見ておおよそ間違いないでしょう。

もちろん、いま徳之島に住みたいとする動機は、親からの影響のみで片づけられるものではないはず。
例えばそれは、数回の徳之島渡航で見た景色とか、そういった要素を総合して「住みたい」という意思に結びつくんだろう。
そこで面白いと思うのは、その人が「住みたい」ところは、人生の大半を過ごしてきた東京ではないということ。
間接的に聞き知ったか、もしくはわずかな機会で直接的に体験した徳之島を「住みたい」場所に選んでいたということ。

これ、何故なんでしょう?
色々想像はつくんですが、僕はそのとき「へー」と言って流してしまったので、深くは答えられませぬ。
ただ、その人が徳之島に住みたいと思うに至った、そのイメージの形成過程には色々と学ぶべきものがある気がした。

講演の裏舞台で、僕はそんなことを考えておりました、というお話。