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フレームワークのトレンド雑感

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システムやプログラムのメモ・雑感
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最近、Laravelってフレームワークを実験中。
フレームワークは存在自体があまり好きではないんだけど、Laravelを使ってみて感じたことは、フレームワーク開発界隈は段々僕が嫌いな方向に進んでいくな、という感じ。
一言でいえば、使える人には勝手がいいが、使えるようになるまでが厄介で、プログラマーの自己満足に向かう傾向があるということ。

フレームワークの雄と言えば、Ruby on Railsだろう。
僕のフレームワーク嫌いはそれ以前からだけど、特にRailsから酷くなった。
それ以前のフレームワークだと、CakePHPとかZend Frameworkなんてのがあったけど、基本的にこれらは公式サイトから本体を落として、それをサーバーにアップロードするだけだった。
強いて言うなら、ちょっとインクルードパスを書き換える程度。
これに対して、Ruby on Railsはyumやapt-getを通じてrbenvとgemをインストールするところから始めないといけない。
PHPのフレームワークであるLaravelも同様、まずはcomposerをインストールして、composerからLaravelをインストールするという形になる。

この条件、root権限を持ったサーバー管理者なら簡単に実行できるだろうけど、いわゆるレンタルスペースだと極めて困難じゃないか?
世の中には強者がいて、さくらインターネットのスタンダードプランでLaravelを動かす人もいるらしい。
Laravel5をさくらのレンタルサーバで動かす(スタンダードプラン以上)
さくらインターネットは拡張性が高いから、こういったこともできるらしい。
ロリポップでもLaravelをインストールする強者はいるっぽいが、方法を見る限り、これは公式非推奨だろう。
ロリポップにLaravelをインストール
ちなみに、さくらインターネットのスタンダードプランとロリポップではRuby on Railsを動かすことはできないらしい。
さくらインターネットのスタンダードでRailsを動かす
Ruby on Railsは利用できますか。 / CGI・SSI・PHPについて / よくある質問 / サポート - レンタルサーバーならロリポップ!

具体的な統計を取ったことがないから知らないけど、世の中の多くの人はroot権限付きのサーバーやVPSではなく、レンタルスペースを利用しているのではないかと思う。
実際、これまで触れてきたお客さんはこれらが多かった。
そして、こういったレンタルスペースを使う限り、LaravelやRuby on Railsは使用不可能。
それならVPSに変えましょう、といえばそれまでの話なんだが、実際問題としてレンタルスペースからVPSに変えると、それはそれで敷居が高くなって一般人は置いてけぼりになる。
こういった背景から、特にRails以降のフレームワークのトレンドは、プログラマーの独りよがりになる傾向が強いような気がする。

個人的にそういうのはあまり好きじゃないので、RailsもLaravelもどっちもさっさと衰退してくれればいいと思う。
そうじゃなければ、レンタルスペースからVPSへとシェアが移っていくことも考えられるけど、それはつまり一般人がまた置いてけぼりを食らうってことを意味する。

僕自身、プログラムなんて打てて当たり前と思ってるけど、そうじゃない人がいることを忘れてることが、最近のプログラマー界隈の状況ではないかと思ったりする。